2013年11月27日水曜日

私が車を苦手な理由《その3》トイレへの不安

しかし電車に乗れないと行動は制限されるし、新しい仕事に就くのもままなりません。家でしばらく静養して心を休めてから、私は混雑していない時間に各駅停車の電車に乗る事から始めてみました。

一駅乗って降りて、二駅乗って降りて、そう言うのを乗客が少なく空いている時間に繰り返し行い、電車にもう一度乗れるように頑張ってみました。

そのおかげで今は働いたり出かけたり普通の生活ができる様になりましたが(それでも体調が悪い時は駅間の長い快速電車などに乗る時は不安です)車はなかなか乗る機会がなくて、小さい頃の吐いた記憶、パニック症状に襲われた時の吐いてしまいそうな感覚、そして便失禁経験からくるトイレに行きたい時に行けない状況への恐怖が混ざってしまい、すっかり車恐怖症になってしまいました。

電車は駅にトイレがだいたい設置されているので、ちょっと体調悪かったら次で降りようとか何となく行動の予定を立てられますが、車だと渋滞などにはまった時にトイレにいけなくなるので、それがとても不安で仕方ないのです。

車以外でもトイレに行けない状況はとても怖いです。例えばテレビで小さな漁船で釣りをしているシーンが映ると、トイレに行きたくなったらどうするんだろうと、いつもトイレの事を真っ先に心配してしまいます。


吐いた事、便失禁した事、それは私の心に深い傷をつけました。パニックになって仕事に行けなくなった事もいまだに癒えません。


私は普通の人間じゃないんだとその時は本当に思いました。今にしてみたらうつ病で精神的に不安定だった所に体調不良も重なってそうなったんだと思いますが、車に乗るのが苦手だと言うのに、ここまで説明するのは面倒くさいし私自身も辛いので、何となくうやむやにしてなるべく車に乗らないような生活をしてきました。

実際暮らしていて車に乗らなければならない事はほとんどないので問題ないのですが、旅行をする時などは本当に困ります。結構車移動が入るケースが多いので、そうすると行きたい所も限られてしまいます。

精神疾患も良くなってきたので、もっとあちこちでかけていろいろな経験をしてみたいとも思うのですが、なかなかそこまで行けません。

車に乗るまでも困難が待ち受けていますし、スキーやスノボのようにスピードが出るものを自分でコントロールするのが怖くてできないという問題もあって、免許を取得するのは夢のまた夢です。

とりあえず今の私には電車移動だけで精一杯です。こうして書いてみる事で自分の心の整理にもなり、少しは乗り物への考えの歪みや過去の傷が回復するかなと、少しの期待を持ちつつこの記事を締めたいと思います。


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私が車を苦手な理由《その2》パニック症状の体験

精神疾患を抱えながら電車通勤をしていたある日、疲れや寝不足もあったのでしょうか、いつも通りに混雑している電車に乗っていると何だか気分が悪くなってきました。

かつて嫌と言うほど味わってきた乗り物酔いとは違う感覚、段々と目の前が真っ暗になってきて鼓動が早くなる一方。何だかこのまま体が崩れ去ってしまうような不安感に襲われました。嫌な汗がいっぱい出てきて、とにかく早くこの人混みから避けたい、飛び降りたくなるほどでした。

次の駅に着いて急いで降りた時にはもう記憶は半分くらいなくて、とにかく気持ち悪くて吐きたい気持ちになりました。目もまともにあけていられないくらい苦しく、かすかに見える階段や人の流れも白黒にしか映りませんでした。

何とか駅のトイレの個室までたどり着いた後は全然記憶が無くて、気付いたら個室で倒れていていました。時間にしてみたら十数分だと思いますが、その間トイレでの記憶はありません。吐いてはいなかったのですが、恐ろしい事に便失禁していました。パンツはおろかスラックスまで便が通ってしまいました。

スーツで漏らしてしまってとにかく焦りましたが、とりあえず会社には体調不良で休む事を伝え、その後はトイレットペーパーや顔が汗ばんだ時に拭くフェイシャルペーパーを何枚も使って、スラックスについた便を拭き取りました。下着は持っていたビニール袋に包んでトイレのゴミ箱に捨ててしまいました、お掃除の方、あの時は本当にごめんなさい。


あと、ここまで書いて何ですが汚い話を書いてごめんなさい。


何とか汚れを取ったスラックスをノーパンで身に付け、臭いが残っていないか不安に感じながら人が少なくなるまで電車を見送り、最後尾の端っこで最寄り駅まで、どうか臭いに気付く人がいませんようにととにかく祈りました。

家についてからはスラックスを洗ったりシャワーを浴びたりしながら、先ほど自分の身に起こった出来事はいったい何だったのか気になり始めました。そしてまたあのような事が起こったらどうしようと不安になり始めました。


次の日からは途中下車しても仕事に間に合うように早めに家に出るようになりました、でもそれでもやっぱり混んだ電車に乗ると窮屈で、停止信号で止まったりすると、トイレに行けなくなる、ここで気持ち悪くなって吐いたり便を漏らしたらどうしようと思うと不安が募っていき、早く電車が動いて欲しくて仕方ありませんでした。そう思うほどに気分が悪くなってきて、結局次の駅で降りてしまうと言う始末。

そうしてうつ病だけでも体が疲弊しているのに、そこにパニックの症状まで出始めてしまい、私は最終的に仕事を辞めてしまいます。その後しばらく電車に乗る事もためらうようになりました。(つづく)


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私が車を苦手な理由《その1》幼少期の乗り物酔い経験

以前別のブログに書いた記事なのですが、よく考えると病んでいる内容なので、こちらのブログにも載せた方が良いと思ったものです。



30代後半になっていろいろな経験をしても、もしかしたらいろいろな経験をしたからこそさらに苦手になってしまったのでしょうか、そんなものが私にはあります。それが車です。

小さい頃から車に乗る事が好きではありませんでした。保育園に通っている頃は常に五感が開いているような感じで、風景や臭いなど些細な変化で頭が痛くなったり気持ち悪くなる幼少期でした。

スピードが出る事や移動が出来ない閉鎖的な空間、そして何より苦手だったのは高速を下りる時に体がフワッとなり内臓が上がるような感覚が大嫌いで、小さい頃はそれでいつも泣いていました。そんな事もあって車ではいつも気持ち悪くなってだいたい吐いていました。吐くまでに至らなくても、もの凄く頭がズキズキして人と会話をするのもままならない程でした。

しかも気持ち悪いので吐きたいと言うのが恥ずかしくてギリギリまで我慢して、結局車内で吐いてしまうと言う事を何度かして、そのたびに大人達に怒られたり呆れられたりしたので、車の中は気持ち悪くて辛い時にさらに怒られると言う嫌な思いでの積み重ねしかありません。

またそういう事が続くと、車で移動する前の日からまた車酔いをして吐くのではないかと言うイメージが先行してしまい眠れず、当日になって寝不足で体調が悪くなり、さらに車酔いすると言う悪循環に悩まされていました。


小学校からは社会科見学をはじめ、車の移動がある行事が結構あります。その時は精神的に緊張が走るのか、車内ではなるべく無理をして明るく振る舞い、車酔いに意識が行かないように自分なりに努めました。

そして時々込み上げる酸っぱい液を何度も飲んで胃に落として我慢をして、サービスエリアなどで休憩時間になるとトイレに入ったり時には人気のない場所の植え込みに吐いたりしました。吐いた後の青白くなった顔を叩いて赤みを取り戻すという事までしていました。

学校で吐いたりするとそれをネタにされるのではないか、とにかく同級生に自分のそういう姿を見られては恥ずかしい、馬鹿にされると思い、弱みを見せないように必死に自分を守っていました。


そんな辛い時期もありましたが、中学生高校生と大人になって少しずつ車酔いは解消されてきました。でも車そのものは相変わらず好きではなく、あくまで移動手段としてやむを得ず利用していると割り切っていました。なので大人になって免許を取りたい、良い車に乗りたいと言うような気持ちは微塵もありませんでした。

車に長時間揺られる先に、その辛さに勝るような楽しい事が待っているのなら、苦痛である移動も耐えられました。海外という見知らぬ土地でバスに2,3時間揺られても、目的地に楽しい事が待っているのがわかっているので苦にはならない時もありました。

しかしうつ病と言う精神疾患になり、私の乗り物へのイメージが再び悪化する事となります。(つづく)

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